PERMANENT RESIDENCE REQUIREMENTS

永住申請の要件・条件

永住許可は、年収や在留年数の一つだけで決まるものではありません。素行、生活基盤、在留歴、公的義務、現在の在留期間などを総合して審査されます。このページでは要件の全体像を示し、詳しい確認は各専門ページへ案内します。

REVIEW POINTS

実際に確認する7つのポイント

3つの法的要件を、申請準備で確認しやすい項目に分解します。各項目は相互に関係するため、一つだけを満たせばよいものではありません。

色分けしたファイルに書類を整理する手元
1

在留年数・継続在留

原則は引き続き10年以上の在留で、そのうち就労資格または居住資格で引き続き5年以上在留することです。配偶者、定住者、高度人材などには特例があります。

在留年数の詳細
2

年収・生活基盤

公表された一律の最低年収額はありません。収入の継続性、扶養人数、世帯収入、資産、就労・事業の安定性などを総合して判断します。

年収・生活基盤の詳細
3

税金の申告・期限内納付

住民税や所得税などを適正に申告し、納期限までに納めているかを確認します。申請時に完納していても、期限後納付は原則として消極的に評価されます。

税金・納税の詳細
4

年金・健康保険

加入すべき制度へ加入し、保険料を期限どおり納付しているかを確認します。転職・退職時の切替期間や、事業主としての社会保険料も注意が必要です。

年金・健康保険の詳細
5

素行・法令遵守

罰金刑・拘禁刑等、交通違反、資格外活動、在留資格に応じた活動などを確認します。軽微と思う事項も、内容・回数・時期を正確に整理します。

素行善良要件の詳細
6

現在の在留期間

現在の在留資格について最長の在留期間を持っていることが原則です。「3年」の取扱いは2027年4月1日に変更予定で、経過措置があります。

在留期間・3年ビザの詳細
7

扶養・家族と申請内容の整合

扶養人数、海外扶養、送金、家族の収入、税務申告、家族同時申請などを確認します。申請書、住民票、納税資料の内容に矛盾がないことも重要です。

扶養家族がいる場合
+

入管法上の届出・在留資格の基準

転職・退職、所属機関、配偶者との離婚・死別など、必要な届出を行っているかを確認します。現在の在留資格について上陸許可基準等に適合していることも要件です。

条件別の注意点を見る

RESIDENCE HISTORY

在留年数の原則と主な特例

現在の在留資格だけでなく、身分関係や高度人材ポイントにより必要な期間が変わります。下表は主要ルートの概要です。

主なルート在留年数の目安主な確認事項
原則・就労資格 引き続き10年以上。そのうち就労資格または居住資格で引き続き5年以上 技能実習・特定技能1号の期間の扱い、転職、長期出国、在留の継続性。詳しく見る
日本人・永住者等の配偶者 実体を伴う婚姻生活3年以上、かつ引き続き1年以上日本に在留 婚姻の実体、同居・別居の事情、世帯状況。日本人配偶者/永住者配偶者
日本人・永住者等の実子等 引き続き1年以上日本に在留 親子関係、出生後の在留、現在の身分関係
定住者 「定住者」で引き続き5年以上 定住者となった経緯、現在の身分・活動、継続在留。詳しく見る
高度人材70点以上 原則3年以上、基準時点を含め継続して70点以上 申請時と3年前時点のポイント計算・立証。詳しく見る
高度人材80点以上・特別高度人材 原則1年以上、基準時点の要件を立証 申請時と1年前時点のポイント、または特別高度人材の基準
「引き続き」の判断は滞在年数の足し算だけではありません

長期出国、再入国の状況、日本での生活・仕事・家族の実態などにより、継続在留への評価が問題になることがあります。出入国履歴を確認し、理由と期間を整理してください。

PUBLIC DUTIES

「払ったか」だけでなく「期限を守ったか」

ガイドラインは、申請時点で納付済みでも、当初の納付期間内に履行されていない場合は原則として消極的に評価すると明記しています。

開いた手帳とペン、腕時計を置いた机
01

税金

住民税、所得税、事業に関する税など、本人と扶養者に必要な申告・納付を確認します。

02

年金

厚生年金・国民年金の加入と納付、切替時の空白、免除・猶予の正式手続を確認します。

03

健康保険

健康保険・国民健康保険への加入と納付期限、転職・退職時の切替を確認します。

04

入管届出

所属機関、配偶者、住居地など、状況に応じた入管法上の届出を確認します。

CURRENT PERIOD

在留期間「3年」の取扱い変更

現に有する在留資格について最長の在留期間を持つことが要件です。「3年」を最長とみなす現在の取扱いは、2027年4月1日に変更されます。

時点取扱いの概要確認すること
2027年3月31日まで在留期間「3年」も最長の在留期間として扱う申請時点の在留期限と、他の要件を満たすか
2027年4月1日以降原則として各在留資格の最長の在留期間が必要多くの在留資格では「5年」が問題になるため、最新の期間区分を確認
経過措置2027年3月31日時点で「3年」を持つ人は、当該在留期間内に処分を受ける場合、その初回に限り最長期間として扱う申請日だけでなく、現在の3年在留期間内に処分を受ける見込みか
申請日ではなく「処分を受ける時点」が関係する経過措置です

審査期間や在留期限により判断が変わり得ます。3年の在留期間で2027年以降に審査結果が見込まれる場合は、個別に最新案内を確認してください。

BY STATUS

在留資格別に要件を確認

同じ「永住申請」でも、現在の在留資格と身分関係により確認の重点が異なります。

WORK VISA

就労ビザ

原則10年、就労5年、転職・収入・届出。

詳しく見る
JAPANESE SPOUSE

日本人の配偶者

婚姻3年、日本在留1年、婚姻の実体。

詳しく見る
PR SPOUSE

永住者の配偶者

婚姻期間、日本での在留、世帯状況。

詳しく見る
LONG-TERM

定住者

定住者5年、在留の経緯、生活基盤。

詳しく見る
HIGHLY SKILLED

高度人材

70点・80点、基準時点のポイント立証。

詳しく見る

COMMON MISUNDERSTANDINGS

永住申請の要件で多い誤解

「年収300万円なら必ず申請できる」

公表された一律の最低年収額はありません。扶養人数や世帯状況、収入の継続性などを含めて確認します。

「税金は後から完納すれば問題ない」

期限後納付は、申請時に完納していても原則として消極的に評価されます。

「日本に10年いれば条件を満たす」

就労・居住資格での期間、公的義務、在留期間、素行など、在留年数以外の要件もあります。

「配偶者ルートなら収入や納税は見られない」

素行・独立生計の法定上の緩和があっても、国益要件や公的義務、婚姻の実体などの確認は残ります。

「交通違反が1回あれば申請できない」

違反の種類、回数、時期、処分内容などを個別に確認します。一律に結論づけることはできません。

「申請中は現在の在留期限が延びる」

永住許可申請だけでは現在の在留期間は延長されません。期限が来る場合は別途更新申請が必要です。

NEXT STEP

要件を確認した後の進み方

机の上の書類を一緒に確認する二人の手元
CHECK

申請できるか確認

自分の状況を8項目で整理します。

チェックする
DOCUMENTS

必要書類

要件を何の資料で証明するか確認します。

書類を見る
RISKS

条件別の注意点

転職、扶養、違反、期限後納付などを確認します。

注意点を見る
SUPPORT

永住申請サポート

要件確認から申請後までの支援内容をご案内します。

サポートを見る

FAQ

永住申請の要件についてよくある質問

要件をすべて満たせば必ず許可されますか?

必ず許可されるとは限りません。永住許可は、提出資料と個別事情を含めて総合的に審査されます。公式セルフチェックも、すべてYesでも許可を約束するものではないと案内しています。

貯金が多ければ年収が低くても大丈夫ですか?

資産は考慮要素になり得ますが、貯金だけで将来の安定した生活が見込めると一律に判断されるものではありません。収入の継続性、扶養人数、世帯状況などと合わせて確認します。

配偶者の収入も含めて判断されますか?

独立生計要件は世帯単位で判断されることがあり、配偶者の収入や資産も考慮され得ます。ただし、誰の収入をどの資料で証明するかは申請ルートと家族状況により異なります。

転職したばかりでも要件を満たせますか?

転職直後という理由だけで一律に申請できないわけではありません。新しい勤務先、収入の継続性、在留資格との整合、届出、税金・社会保険の切替を確認して申請時期を検討します。

永住申請中に在留期限が来る場合はどうしますか?

永住申請をしても現在の在留期間は自動延長されません。期限までに別途、在留期間更新許可申請を行う必要があります。詳しくは永住申請中の在留期間更新をご覧ください。

本ページの主な確認資料

最終確認日:2026年8月30日。制度・運用は変更されることがあります。申請時は必ず最新の公的情報と個別事情をご確認ください。

CONSULTATION

要件を「満たすか」だけでなく、「資料で説明できるか」まで確認します。

エールZEAL国際行政書士事務所では、在留歴、収入・扶養、税金・社会保険、転職歴、違反歴などを時系列で整理し、適切な申請時期と必要資料をご案内します。

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