出会い系で知り合った日本人との結婚ビザ申請は要注意|審査のポイントを行政書士が解説

【要注意】出会い系サイトで出会った相手との結婚|日本人配偶者ビザ申請で見られる重要ポイント
マッチングアプリや出会い系サイトが一般化した現代では、「オンラインで出会った外国人と日本人が結婚する」というケースも珍しくありません。
しかし、出会い系をきっかけにした国際結婚では、日本人配偶者ビザ(正式名称:日本人の配偶者等)の取得にあたり、通常以上に厳しく審査される傾向があります。
特に、結婚の真実性や交際の実態について、出入国在留管理局(入管)は慎重に確認します。
この記事では、東松山・川越・熊谷・鶴ヶ島・坂戸・滑川町・嵐山町・吉見町など埼玉県中部エリアを中心にサポートしてきた行政書士が、「出会い系サイトで出会ったカップル」の日本人配偶者ビザ申請の注意点を詳しく解説します。
1. 入管が最も重視する「結婚の真実性」
出会い系サイトから交際・結婚に至った場合、入管は「偽装結婚」の可能性があると見て、交際の実態や結婚に至った経緯を特に厳しくチェックします。
▼ 審査で見られる主なポイント
- 出会った時期と結婚までの交際期間
- お互いの言語力と意思疎通の状況
- 交際期間中の訪問歴・滞在歴
- 家族や友人との交流
- 同居の有無・生活状況
つまり、「本当にお互いを理解したうえで結婚したのか」「生活を共にする実態があるか」が問われるのです。
特に出会いから結婚までが短期間である場合、審査官の目はより厳しくなります。
2. 「どこでどうやって出会ったのか」を正直に書くこと
出会い系での出会いは、後ろめたいものではありません。
とはいえ、申請書類や理由書にあいまいな説明(例:「知人の紹介で知り合った」など)を記載してしまうと、虚偽申請とみなされるおそれがあります。
▼ 理由書にはこう書くのがベター
- 〇〇年〇月、〇〇というアプリを通じて知り合った
- 〇〇語でやり取りを始め、1日1回はメッセージをやり取りした
- その後、〇〇年〇月に初めて実際に会い、〇〇を一緒にした
ありのままに、出会いから交際・結婚までの流れを時系列で丁寧に記載することがポイントです。
3. 写真や通話記録など「交際の証拠」を積極的に添付
言葉で交際の実態を説明しても、証拠がなければ説得力に欠けます。
そのため、交際や結婚準備に関する写真・SNS・通話記録などを提出することで、よりリアルな実態を伝えることが可能になります。
▼ 具体的な証拠の例
- 一緒に写っているスナップ写真(複数の場所・時期で)
- LINEやWhatsAppなどの通話・チャット履歴のスクリーンショット
- ホテルや旅行先での予約履歴(名前入り)
- お互いの家族と撮影した写真
あまりに少なすぎたり、明らかにポーズだけの写真ばかりだったりすると、かえって不自然に見えることもあるため、日常の自然な写真を心がけましょう。
4. 日本での生活設計が見えているか
ビザ申請では、単に結婚しただけでなく、日本で生活していけるかという経済基盤も見られます。
▼ 審査に影響する要素
- 日本人配偶者の年収・雇用状況
- 生活費・住居の状況
- 扶養予定か共働きかの確認
例えば東松山市や坂戸市・鶴ヶ島市などでは、都内と比べて家賃も比較的抑えられますが、そのぶん年収とのバランスが見られやすくなります。
5. 相手が短期滞在中に結婚する場合のリスク
外国人側が観光ビザ(短期滞在)で入国中に結婚し、そのまま「日本人配偶者ビザ」に変更しようとするケースでは、特に審査が厳しくなります。
▼ よくある入管の見方
- 最初からビザ目的で来日したのでは?
- 日本での生活基盤が整っていない
- 帰国せずに在留資格変更するのは不自然では?
このような状況では、本国で結婚手続きをし、在留資格認定証明書を申請して呼び寄せる方が安全です。
6. 「嘘」は絶対NG。正確・誠実な書類作成を
どんなに交際の実態があったとしても、不正確な申告・曖昧な書き方をしてしまうと、審査にマイナスに働くことがあります。
最悪の場合、虚偽申請と判断され、不許可・再申請不可・5年間の入国禁止などの重い処分を受ける可能性もあります。
実際に、以下のようなケースでは不許可となった例があります:
- 出会いの経緯をごまかして「仕事の関係」と記載
- 過去の離婚歴・ビザ拒否歴を隠していた
- 提出資料に矛盾や齟齬が多かった
書類は正確かつ一貫性があることが、許可への第一歩です。
7. 埼玉県内でのサポート事例と対応地域
当事務所では、これまで以下のようなエリアで多くのご相談をいただいています。
- 東松山市:アプリで知り合い、半年後に結婚したカップルの配偶者ビザを許可
- 川越市:短期滞在中に結婚、いったん帰国→呼び寄せ申請で無事許可
- 熊谷市:フィリピン女性と長期交際の末、オンラインで結婚→来日手続き
- 鶴ヶ島市・坂戸市:ベトナム男性と遠距離交際、写真・やり取りで交際実態を立証
各市町村の生活状況や住宅事情を踏まえた「地域に合った申請サポート」も行っています。
8. まとめ:信頼と誠実さがカギになる
- 出会い系サイトでの出会い自体は問題ではないが、交際実態と誠実な申請が求められる
- 理由書・証拠資料・生活設計まで丁寧に整理することが大切
- 短期滞在中の結婚・変更申請には注意が必要
- 地域の生活状況を反映させた内容で審査に説得力を持たせる
「出会い系で知り合った相手との結婚だからこそ」、不安を抱えるのは当然です。
一人で悩まず、実績豊富な行政書士にご相談ください。