必要書類・申請方法|結果を待っている方へ
永住申請の審査が長いときに確認できること・できないこと
審査期間が長いという事実だけで、不許可になる、許可が近い、あと何日で終わるとは判断できません。公表される期間の意味を確かめたうえで、通知・追加資料・現在の在留期限・申請後の変更を確認します。
入管庁は、個別申請の進捗照会には回答できず、進捗確認の電話を控えるよう案内しています。この記事では、公表情報から分かることと分からないことを分け、結果を待つ間に必要な対応を整理します。
最終法令・公式情報確認日:2026年9月9日

01|3種類の時間を分ける
標準処理期間と公表平均は、個別の期限ではありません
永住許可申請の公式案内の標準処理期間は4か月〜6か月です。一方、入管庁は、実際に許可された申請の平均日数を別に公表しています。申請から半年を過ぎた場合も、標準期間だけを根拠に、結果が出る日や審査上の評価を判断することはできません。
| 標準処理期間 4か月〜6か月 | 永住許可申請の手続案内に記載された期間です。個別の案件について、その日までに必ず結果が出るという予定日として使いません。 |
|---|---|
| 最新掲載の公表平均 2026年6月許可分 | 永住者の欄は、処分(告知)まで289.1日、審査終了まで276.0日です。全国の許可案件の平均で、今回確認した一覧では6月分が最新でした。6月に申請した人の平均ではありません。 |
| 自分の申請の待ち時間 | 受付日から何日経過したかは手元の控えで確認できます。ただし、公表平均から経過日数を引いても、個別の審査の残り日数は算出できません。 |
統計出典:入管庁「在留審査処理期間」一覧、令和8年6月許可分(PDF)。対象は一般永住で、永住者の在留資格取得申請は除かれています。公表値は今後更新されます。
公表平均に含まれる時間・含まれない申請
この統計は、申請受付から許可に至るまでの期間を集計したもので、追加資料を求められた場合は提出までの日数も含みます。不許可や申請の取下げ等は含まれません。したがって、申請中の全員の平均待機日数や、不許可になるまでの期間を示す数字ではありません。
「処分(告知)まで」は、審査が終わってから許可の告知のために来局するまでの時間も含むため、「審査終了まで」と差が生じます。その差を、あなたに通知が届くまでの固定日数として扱うこともできません。
全国平均は、申請した入管の待ち順や、あなたの案件の進行段階を表しません。平均を過ぎたことだけで問題があると決めつけず、平均より短いことだけで対応不要とも考えないようにします。期間の基本は永住申請の審査期間をご覧ください。
02|情報ごとに分かる範囲を確かめる
確認できるのは、公表情報と自分に届いた連絡・記録です
手元や公式ページで確認できること
- 公表された標準処理期間、平均日数、その対象月と集計条件。
- 申請受付日、受付先、提出した資料の内容。
- 届いた通知に記載された要求事項、期限、提出方法。
- 追加資料の提出控え、発送日、配達記録等。
- 現在の在留期限と、申請後に生じた事情の変更。
これらの情報だけでは分からないこと
- 入管内部での待ち順、審査担当者の判断や確認の進み具合。
- 結果が出る正確な日や、あと何日かかるか。
- 連絡がない理由や、個別案件で時間がかかっている原因。
- 許可・不許可の見込み。
- 追加資料の提出後に、審査上の確認がすべて終わったか。
知人の結果や、追加資料の有無と比べすぎない
同じ時期に申請した知人に結果が届いても、自分も同じ順序・日数になるとは限りません。申請区分や提出内容が同じと確認できるわけではなく、公表平均も個人同士を比べる基準ではありません。
永住許可申請の区分別案内には、資料がそろわないと審査を進めにくく、大幅な遅延や不利益な処分につながり得る旨が示されています。ただし、通知がない人の長期化の原因を、資料不足と決めつける根拠にはなりません。追加資料を求められていないことも、確認が完了した証拠にはなりません。
オンラインの「申請状態」を永住へ当てはめない
進捗確認の公式ページには、オンライン申請の状態表示についても説明があります。ただし、確認時点の在留申請オンラインシステムQ&A・Q1-5では、永住許可申請は同システムの対象外です。別途行った在留期間更新の画面を、永住申請の進捗表示と読み違えないようにします。
03|結果待ちでも、必要な手続は進める
待機中に確認しておく4つのこと
長く待っている間は、申請時点の状況と現在の状況が変わることがあります。次の順序は、手元で状況を整理するための提案です。すべての資料を一律に取り直す手順や、審査を早める方法を示すものではありません。

受付の控えと届いた通知を確認する
申請日、申請先、受付の控えを確認し、通知を見落としていないか確かめます。専門家等へ依頼済みの場合は、連絡の受け取りや共有の方法も確認します。引越し、連絡先の変更、郵便の返戻など具体的な事情があれば、必要な手続・連絡を整理します。
追加資料の期限と提出済みの内容を照合する
通知がある場合は、要求項目と提出した資料を対応させ、未対応の項目や期限を確認します。発送・配達の記録と、審査上十分な資料がそろったことは別です。期限が迫る、準備できない、提出先が分からない場合は、通知の連絡先等へ具体的な事項を確認します。
現在の在留期限と更新の準備を確認する
永住の結果を待っていても、現在の在留期間は自動的には延びません。公式案内は、永住申請中に在留期間が経過する場合、満了日までに別途在留期間更新許可申請が必要としています。結果が間もなく出ると予想して、必要な更新を先延ばしにしないようにします。
申請後の変更と、その連絡状況を確認する
入管庁の了解書(PDF)は、結果を受領するまでに就労状況、家族状況、税金や年金・医療保険の納付状況等が変わった場合、速やかに申請先へ連絡するよう求めています。変わった日と内容、連絡した日、提出資料を整理します。
申請先への変更連絡で、ほかの届出や更新申請まで済むわけではありません。住居地・所属機関等に関する届出など、現在の在留資格や変更内容に応じた手続も別に確認します。変更を伝えずに結果を待ち続けないようにしてください。
具体的な準備は、追加資料提出通知が来たときの対応、永住申請中の在留期間更新、申請中の転職と届出・説明資料で分けて解説しています。
04|問い合わせの目的を具体的にする
必要な連絡と、回答されない進捗照会を分ける
入管庁の進捗確認に関する案内は、個別の審査状況には回答できず、進捗確認の電話を控えるよう求めています。審査が終わるとハガキやメール等で知らせるため、連絡を待つ案内です。「半年を過ぎたので毎週電話する」といった確認を勧めるものではありません。

| 通知の内容や提出方法が不明 | 通知のどの項目が分からないか、いつまでに何を準備できるかを整理し、通知記載の連絡先等へ確認します。残りの審査日数や許可の予想を尋ねることとは分けます。 |
|---|---|
| 通知をなくした・誤送付等に気付いた | 把握している事実、気付いた日、手元の控えを整理します。通知の再確認や資料の送付先など、対応に必要な事項を申請先等に確認する準備をします。長く連絡が来ないという理由だけで紛失と決めつけません。 |
| 申請後に事情が変わった | 変更の内容と発生日、申請時の説明との違いを整理し、必要な変更連絡を行います。提出する説明や資料、別途の届出等も確認します。 |
| いつ終わるか・許可されるか知りたい | 公式案内上、個別の進捗等には回答できません。電話の回数を増やして残り日数を確認しようとせず、公表情報と手元の記録から、必要な対応に漏れがないかを整理します。 |
一般相談の窓口でも、個別の見通しが分かるわけではありません
外国人在留総合インフォメーションセンターは、手続や必要書類について一般的な案内を行います。同案内では、個別の許可の見通しや審査の進捗等は、担当部署でも回答できないとされています。窓口を変えれば結果予定日を教えてもらえるとは案内しません。
行政書士へ相談する場合も、主に整理するのは、申請済み資料、届いた通知、事情変更、必要な届出・更新や追加対応です。依頼すれば審査の順番が上がる、入管内部の判断が分かる、結果が早まると約束できるものではありません。既に依頼先がある場合は、まずその依頼先との情報共有を優先します。
05|今の状況から次の対応を整理する
状況別の確認例と、残しておきたい記録
以下は判断の手順を示す仮の例であり、実際の許可事例や、同じ日数で結果が出る目安ではありません。
例1|半年を過ぎ、通知はない
公表期間と管理事項を確認
半年経過だけで許否を予想せず、公式統計の対象月・定義、通知の見落とし、現在の在留期限、変更連絡の有無を確認します。
連絡がない理由を推測で埋めない。
例2|追加資料を提出した後
通知項目と控えを照合
何をいつ提出したか、不足が残っていないかを手元で整理します。誤送付等の具体的な問題があれば、必要な確認を行います。
配達完了と審査の完了を分ける。
例3|現在の在留期限が近い
更新の準備を進める
永住の結果が先に出るとは限らないため、必要な在留期間更新を別途進めます。申請済みの場合は、その受付控えも分けて管理します。
永住申請と更新申請を取り違えない。
手元に残す待機中の管理メモ
申請の基本:申請日、申請先、受付の控え、申請時の資料一式、依頼先がある場合の共有方法。
通知と対応:通知を受け取った日、要求項目、期限、対応する資料、提出日、発送・受付の記録。
現在の在留期限:満了日、更新準備の状況、別途申請した場合の控え。
事情の変更:変更日、変わった内容、連絡日、案内された事項、提出資料、未対応のこと。
次に行うこと:具体的な作業、必要な期限、誰が対応するか。分からない事項は未確認として残す。
このメモは、ご自身や依頼先との管理に使う整理案です。入管が指定する提出書類ではなく、完成したメモを一律に追加提出する必要があるという意味ではありません。定期的にすべての証明書を取り直して送るのではなく、個別の通知や事情変更に応じて必要性を確認します。
申請全体の流れはご相談から永住申請までの流れ、就労資格からの申請の基本は就労ビザから永住申請にまとめています。
審査が長いときのよくある質問
審査が長いほど、不許可の可能性が高いのでしょうか。
期間の長さだけでは判断できません。公表平均は許可された案件の集計で、不許可・取下げ等は含まれません。自分の待ち時間をその平均と比べて、許否の確率を求めることはできません。通知や必要な手続への対応を確認します。
平均より長く待ったら、入管へ進捗を問い合わせてよいですか。
公式案内は、個別の進捗照会には回答できず、進捗確認の電話を控えるよう求めています。平均を超えた場合の例外は同案内に示されていません。一方、通知の要求が不明、資料の誤送付に気付いた、申請後に事情が変わったなどの場合は、必要な確認・連絡を具体的に整理します。
平均日数から、既に待った日数を引けばよいですか。
個別の残り日数は計算できません。平均は対象月に許可された全国の案件の数字であり、現在申請中の人の進捗を表していません。「平均まであと30日だから、その頃に結果が出る」と予定を確定しないようにします。
審査中から行政書士に相談することはできますか。
現在の在留資格、申請時期、通知の有無、在留期限、申請後の変更、既存の依頼先の有無を整理してご相談ください。資料を確認したうえで対応範囲を個別にご案内します。審査の短縮や許可は保証できません。通知や更新の期限が近い場合は、当事務所の返信だけを待たず、必要な手続の確認を進めてください。
待機中の状況を整理し、
必要な対応を確かめます。
エールZEAL国際行政書士事務所では、申請済みの内容、通知、申請後の変更を確認し、必要な対応を整理します。申請時期、現在の在留資格と在留期限、通知の有無、既に依頼している専門家の有無をまとめてご相談ください。
初回のお問い合わせでは、受付番号や個人番号、通知・在留カード等の画像は送らず、まず状況の概要をお知らせください。期限のある対応が残っている場合は、その期限も明記してください。
次に確認したいページ
一次情報・更新情報
- 出入国在留管理庁:永住許可申請 — 標準処理期間、永住申請中の別途の在留期間更新。
- 在留審査処理期間/令和8年6月許可分(PDF) — 全国平均、対象月、永住者の数値、集計対象・追加資料待ち等の注記。
- 在留諸申請の進捗状況の確認について — 個別進捗照会の取扱い、審査終了後の連絡。
- 外国人在留総合インフォメーションセンター等 — 一般的な手続案内、個別の見通し・進捗への回答の範囲。
- 永住許可申請の了解書(PDF) — 結果受領までの就労・家族・納付状況等の変更連絡。
- オンラインでの申請手続に関するQ&A(Q1-5) — 永住許可申請が在留申請オンラインシステムの対象外であること。
- 永住許可申請3 — 追加資料や資料不足による審査進行への影響。