【決定版】フィリピン出生証明書(PSA)日本から取得する方法

【決定版】フィリピンの出生証明書(PSA)を日本から取得する方法
結論:出生証明書を正式に発行できるのはPSA(Philippine Statistics Authority)だけです。
取得ルートは①PSAオンライン または ②代理人(SPA)→PSA の2つに限られます。
大使館・領事館は発行不可。用途により認証や案内の窓口になることはあっても、発行元ではありません。
本記事では、行政書士が「間違えないで進めるための最短手順」と「落とし穴の回避策」を丁寧に解説します。
監修:エールZEAL国際行政書士事務所(行政書士 吉田 雄介|登録番号:22130594)/ TEL:0493-59-9578
1. 絶対に押さえるべき一点
重要:出生証明書(Birth Certificate)の発行機関はPSAのみです。
大使館・領事館は発行できません(発行元ではない)。
よって、取り寄せは PSAオンライン か、SPA(特別委任状)で代理人がPSAへ請求 のいずれかで行います。
2. PSA出生証明書とは(日本の書類との違い)
PSAはフィリピンの出生・婚姻・死亡など市民登録の記録を管理する機関です。PSAが発行する出生証明書(Certified True Copy)は、海外の役所や入管手続で根拠資料として扱われます。日本の戸籍制度とは別体系のため、正規の発行(PSA)であることが極めて重要です。
3. どんな時に必要か(典型ケース)
- 国際結婚・婚姻届・離婚届の提出
- 在留資格(配偶者、定住、認定、永住等)の申請
- 子の国籍取得・認知・出生手続き
- 相続・家族関係の証明が必要な手続き
※提出先の要件によっては追加の認証や翻訳が必要になります(後述)。
4. 取得方法は2つ(発行元はPSAのみ)
① PSAオンライン申請(海外配送対応)
こんな人に:自宅完結で進めたい/現地に頼れる人がいない
流れ:公式オンライン窓口 → 申請 → 決済 → 海外配送。
配送・繁忙期により到着まで2〜6週間程度。
注意:偽サイトが存在します。必ず正規窓口から申請してください。
② 代理人(SPA)→ PSAに請求(最短になりやすい)
こんな人に:できるだけ早く必要/日本側の審査が迫っている
流れ:日本で作成したSPA(特別委任状)を公証 → 在日フィリピン領事認証 → 原本を現地代理人へ → 代理人がPSA/LCRで請求・受領 → 国際郵送。
注意:SPAの文言や認証順序に不備があると受理されません。様式に従って作成・認証してください。
※在外公館(大使館・領事館)は出生証明書を発行できません。PSA発行済み書類に関する案内や、目的に応じた認証手続きの窓口となる場合があるに留まります。
5. 方法別の具体手順(ミスなく進める)
5-1. PSAオンライン申請(海外配送)
- 正規オンライン窓口にアクセス(偽サイトに注意)。
- 申請情報を入力:氏名(英字)、生年月日、出生地、父母名(母の旧姓)、連絡先、配送先住所(英語表記)。
- 本人確認書類のアップロード:パスポート等。
- 決済:案内に従い支払う(クレジット等)。
- 発送・受領:追跡情報を確認し受取。封印・シールの状態を確認。
◎メリット:自宅完結/安心 | △デメリット:送料・配達期間が読みにくいことがある
5-2. 代理人(SPA)→ PSA請求
- SPA(英語)を作成:「出生証明書(PSA)の取得権限」等を明記。
- 日本で公証 → 在日フィリピン領事認証を受ける(窓口要件に従う)。
- 原本を現地代理人へ送付:受取後、代理人がPSA/LCRで請求・受領。
- 国際郵送で受け取り:追跡可能な方法を推奨。到着後は封印・シール確認。
◎メリット:最短になりやすい | △デメリット:SPAの作成・認証と代理人手配が必要
6. 日本で使うための認証・翻訳(提出先で要件が変わる)
- 認証(Authentication 等):提出先の指示に従い、必要な場合は所定の認証を付す。
- 翻訳:役所・入管では和訳が必要なことが多い。翻訳者名・日付を明記した翻訳証明を添付すると安心。
- 提出先の確認:「どこへ・何の目的で」提出するかによって要件が違う。先に確認すると二度手間を防げます。
7. 期間と費用の目安(あくまで概算)
- PSAオンライン:2〜6週間/手数料+配送料で数千〜1万円台ほど(窓口・配送先で差)
- 代理人(SPA):数日〜2週間(代理人の動き次第)+ 公証・領事認証・国際送料が別途
- 翻訳・認証:依頼先・ページ数・用途で変動(見積り推奨)
※時期・申請件数・配送事情で前後します。最新状況は都度ご確認ください。
8. よくあるトラブルと回避策(先に読めば防げます)
- 偽サイトに申し込んでしまう:PSAの正規窓口から申請。公式案内リンク経由が安全。
- SPAの文言・認証順序の不備:「PSA出生証明書の取得権限」を明記し、日本で公証→在日フィリピン領事認証の順に。原本が必要な場合が多い。
- 情報不一致:英字氏名のスペル・父母名・出生地に誤りがあると差戻し。事前に控えを確認。
- 提出先の要件未確認:認証・翻訳の要否は提出先で異なる。先に電話・要領で確認。
- 封印・シール破損:受取時に状態確認。破損のまま提出しない。
9. チェックリスト(準備しておくと速い)
- 対象者の氏名(英字)・生年月日・出生地
- 父母名(母の旧姓)
- 本人確認書類(パスポート等)
- 配送先住所(英語表記)・連絡先(メール・電話)
- 代理人ルートの場合:SPA原本の作成/公証/領事認証
- 提出先の要件(認証・翻訳)の事前確認
10. 地域サポート(埼玉・近隣エリア)
当事務所は、埼玉県全域(さいたま市・大宮・浦和・川越・川口・熊谷・東松山・滑川町・所沢・春日部・越谷・上尾・鴻巣・行田・深谷 ほか)からのご相談に対応。オンライン面談で全国からのご依頼も可能です。
エールZEAL国際行政書士事務所
埼玉県比企郡滑川町大字羽尾3874番地1 / TEL:0493-59-9578
Web:https://yellzeal.com/
11. まずはご相談ください(今すぐ動くべき理由)
PSA取得は「やり方さえ正しければ」必ず前に進みます。
ただし、偽サイト・SPA不備・提出要件の取り違えで止まってしまう相談が非常に多いのも事実です。手続きが長引くほど、ビザ審査・婚姻・お子さまの手続き・相続などの実生活に影響が出ます。
迷って止まっている時間こそ最大のリスク。いま一度、最短ルートを一緒に組み立てましょう。丁寧に状況を伺い、あなたにとって最も安全で確実な方法をご提案します。
エールZEAL国際行政書士事務所(行政書士 吉田 雄介|登録番号:22130594)
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※本記事は日本からの実務対応を想定した一般的な解説です。個別事情により必要書類や認証が異なる場合があります。ご不明点は遠慮なくご相談ください。

