
永住申請用の住民票は、取得した日だけでなく「誰が載っているか」と「どの項目が省略されているか」を確認してください。 本人一人の住民票や、在留情報が省略された住民票を取ると、必要な内容がそろわないことがあります。
この記事は、住民票をこれから請求する方、コンビニで取得した住民票を提出できるか迷っている方、家族の記載や省略欄を確認したい方に向けた案内です。必要書類全体は永住申請の書類一覧と取得先で確認できます。
1.請求前に、申請区分と住民票の条件を確認する
出入国在留管理庁の永住許可申請1、申請2、申請3では、申請人を含む家族全員の世帯の住民票が案内されています。個人番号(マイナンバー)は記載せず、ほかの記載事項は省略しないよう求められています。
これらの案内では、日本で発行する証明書は発行日から3か月以内のものを提出することとされています。早く取得しすぎると、提出する時点で取り直しが必要になることがあります。
まず、ご自身の在留資格や身分関係に対応した公式の書類一覧を開き、住民票の欄を確認します。家族の別居や別世帯などで一覧の書き方だけでは分からない場合は、取得前に提出先へ確認してください。
自治体へ伝える内容の例
次の内容をメモして窓口や郵送請求で伝えると、希望する住民票を説明しやすくなります。
- 用途は永住許可申請であること。
- 申請人を含む世帯全員の「住民票の写し」が必要であること。
- 個人番号は省略し、世帯主・続柄や外国人住民の在留情報など、求められる記載事項を省略しないこと。
- 印字できない項目がある場合は、どの項目が記載されないのか確認したいこと。
これは請求内容を整理するための例です。自治体の申請書の項目名や、提出先から個別に指定された条件に合わせて伝えてください。
2.「世帯全員」と「本人だけ」を取り違えない
住民票の写しには、世帯全員のものと、世帯の一部の人だけのものがあります。申請するのが自分一人でも、公式案内が求める世帯の範囲を本人一人へ置き換えないようにします。川口市の住民票の請求案内でも、この2種類が説明されています。
同居していても、住民登録上の世帯を分けている場合は同一世帯ではありません。「同じ住所だから家族全員が一通に載る」と思い込まず、実際の住民票に誰が載るかを確認してください。
家族が別住所・別世帯の場合
同じ住所でも別世帯、仕事などで配偶者が別住所、家族の一部が海外に住んでいる、といった場合は、世帯全員の一通だけでは家族の状況を説明できないことがあります。
誰がどの世帯に属するかをメモし、追加の住民票や家族関係の資料が必要か提出先へ確認します。別世帯の家族の住民票を請求できるか、委任状などが必要かは、交付する自治体へ別に確認してください。
家族の申請時期や資料の共有については、家族同時申請と一部だけ申請する場合の違いで詳しく説明しています。
3.コンビニ交付は、必要な項目を出せるか確認して使う
コンビニで交付された住民票だから一律に使える、または一律に使えないとは判断できません。提出先が求める内容と、自治体がその交付方法で印字する内容を照合することが先です。
例えば上尾市のコンビニ交付案内では、世帯主・続柄や個人番号などについて記載の有無を選べます。外国人住民の住民票には国籍・地域や在留情報等が記載される一方、住民票コードの記載されたものは取得できないとされています。
川口市のコンビニ交付案内では、住民票コードの記載や、市内転居・氏名変更の履歴が必要な住民票などに制限があります。これらは各自治体の案内で、全国共通の端末仕様としては扱えません。
入管の案内と端末の選択肢を比べて分からない項目がある場合は、「コンビニではこの項目が出ないが、今回の申請には何が必要か」を提出先に確認します。そのうえで、窓口や郵送など、必要な内容を取得できる方法を自治体へ相談してください。住民票コードの記載が必要かも、ご自身の申請区分と提出先の案内に沿って確認してください。
端末で支払う前に確認すること
- 「住民票の写し」を選び、必要な世帯の範囲になっているか確認する。
- 世帯主・続柄、外国人住民の記載事項などの選択肢を確認する。
- 個人番号を載せる選択になっていないか確認する。
- 選べない項目や不明な項目があれば、発行を進める前に自治体へ問い合わせる。
操作画面や選択肢は自治体などによって異なります。誤って取得した証明書を無料で交換できるとは限りません。上尾市は、コンビニ交付後の交換・返金ができないと案内しています。
4.受け取った住民票は、この6点を点検する
取得後に、申請書・在留カード・家族の資料と並べて確認します。次は準備のための点検手順であり、これだけで永住の要件を満たすという意味ではありません。

- 対象者:申請人が載っているか。必要な世帯全員が載っているか。
- 世帯主・続柄:誰が世帯主で、各人との関係がどう記載されているか。必要な欄が省略されていないか。
- 氏名・生年月日・住所:申請書や在留カードと照合する。転居・改姓などの変更後の内容になっているか。
- 外国人住民の項目:国籍・地域、在留資格、在留期間・満了日など、該当する記載事項が確認できるか。提出先の指定と照合する。
- 省略された項目:個人番号が記載されていないか。ほかに何が省略されているか分からない場合は、発行元へ確認する。
- 発行日・ページ数:提出時点で必要な発行期間を満たすか。複数ページになっている場合は、すべて受け取っているか。
埼玉県の外国人生活ガイドでは、外国人住民の区分に応じて在留資格や期間、在留カードの番号等の事項が記載されると説明されています。個人番号を省略する指示を、在留情報に関する番号まで一律に消す指示と取り違えないようにします。
通称がある場合は、本国名との対応も確認します。川口市の通称に関する案内では、通称は住民票等に記載されますが、在留カードには記載されないとされています。通称の有無だけで誤りと決めず、同一人物の資料かを照合してください。
照合の詳しい進め方は、在留カード・申請書の記載の不一致を防ぐ確認表をご覧ください。
5.不足や省略に気付いたときの確認先
必要な欄が省略されている
交付した自治体へ、何が載っていないのかを伝え、希望する欄を記載した住民票をどの方法で取得できるか確認します。手書きで追記したり、自分で票面を加工して不足を補ったりする方法は避けてください。
個人番号が記載されたものを誤って取得した場合も、自己判断の加工を前提にせず、個人番号を省略したものを取得する方法と、提出予定の資料の扱いを確認します。
転居や在留資格の変更後なのに、古い内容になっている
必要な届出を済ませたか、自治体の記録へ反映されているかを確認します。上尾市の案内にも、住民異動等の情報はすぐには反映されないため、取得前に記載処理の完了を問い合わせるよう説明があります。
書類を取り直すことと、必要な届出を済ませることは別です。届出自体に不安がある方は、入管への所属機関・住所等の届出漏れがある場合の確認へ進んでください。
どの家族の住民票を追加するか分からない
自治体は交付できる証明書を案内し、提出先は申請に必要な資料を案内します。家族の氏名、同居・別居、世帯を分けているか、今回申請する人を整理して、質問する相手を分けると確認が進めやすくなります。
よくある質問
「住民票の写し」は、手元の住民票をコピーすればよいですか?
ここでいう「住民票の写し」は、自治体が交付する証明書の名称です。手元の証明書を自分でコピーしたものと混同せず、公式の提出一覧で原本・写しの扱いを確認してください。
「住民票記載事項証明書」は、必要な部分を証明する別の書類です。名前が似ていても自己判断で置き換えず、求められた種類を請求してください。
日本人の配偶者も載せる必要がありますか?
公式案内の「申請人を含む家族全員の世帯」という範囲を確認します。同じ世帯にいる配偶者を、今回永住申請をしないという理由だけで外さないようにしてください。別世帯の場合の追加資料は提出先へ確認します。
マイナンバーカードを使うと、個人番号も住民票に載りますか?
交付サービスでカードを利用することと、証明書へ個人番号を印字することは別です。上尾市のように、印字の有無を選べる自治体もあります。永住申請用では、個人番号を省略する選択を確認してください。
家族で同時に申請するなら、一通を共有できますか?
家族で共通する事実を整理できることと、一通で各人の提出資料が足りることは別です。各人の申請区分に応じた部数や原本の扱いを提出先へ確認します。
次に読むページと、準備に迷ったときの相談
- 書類全体と取得先を整理する:永住申請の必要書類
- 氏名・住所・在留情報を照合する:在留カードと申請書の不一致を防ぐ確認表
- 家族の申請の組合せを考える:家族同時申請と一部だけ申請する場合の違い
初回30分相談無料
現在の状況やお悩みをお伺いしたうえで、対応の可否や今後の進め方、必要となる手続きや費用の概要についてご案内いたします。
書類作成、調査、申請・届出など実際の業務は別途有料です。相談後の正式なご依頼は任意です。相談前には、在留資格・在留期限、家族と世帯の状況、住民票のどの項目で迷っているかを分かる範囲で整理してください。
公式情報確認日:2026年10月5日。提出資料や自治体の交付方法は変更される場合があります。請求時・申請時に、ご自身の区分に合う最新の案内を確認してください。