永住申請の基本|許可後の期限管理
永住許可後も必要な在留カード更新・再入国手続
永住者は在留期間の更新が不要ですが、在留カードには有効期限があり、海外へ出るときは再入国の手続きも確認します。「永住だから何も更新しなくてよい」と考えず、カード・旅券・再入国の期限を分けて管理することが大切です。
この記事は、永住許可を受けた方と、これから許可後の生活を準備する方に向けた案内です。2026年6月に変わったカードの有効期間、更新の準備、短期・長期の出国前に確認することを整理します。
最終法令・公式情報確認日:2026年9月10日

01|期限がなくなるもの・残るもの
永住の在留期間と、カードの有効期間は別です
在留資格「永住者」には在留期間の制限がありません。そのため、これまでの就労資格等のように、数年ごとに在留期間更新許可を受ける手続きは不要になります。一方、在留カードは身分や在留資格を示す証明書であり、有効期限までに所定の更新手続きが必要です。
在留資格
日本に在留するための資格
永住許可を受けても日本国籍を取得するわけではありません。外国人としての在留管理に関する手続きが残ります。
在留カード
現在の身分情報を示すカード
有効期限や記載事項を確認し、更新・変更・再交付の手続きを行います。在留期間が無期限でも放置しません。
再入国
出国後に戻るための手続き
一時的な出国であっても、戻る予定と必要な方法を出国前に確認します。永住者であることだけで手続きがなくなるわけではありません。
カード更新は永住許可の申請を最初からやり直す手続きではありません。ただし、カードの期限を過ぎてもよいという意味ではありません。期限超過に気づいた場合は、理由を整理して住居地を管轄する入管へ速やかに相談してください。制度全体は永住許可とはで確認できます。
02|「7年ごと」の情報だけで判断しない
2026年6月から、永住者のカードの有効期間が変わっています
入管庁の新様式・特定在留カードの案内では、2026年6月14日以降に交付される永住者の在留カードについて、有効期間の見直しを説明しています。これは今後の予定ではなく、確認時点で始まっている制度です。
| 2026年6月13日までのカード | 従来は原則として交付日から7年間。16歳未満の方には16歳の誕生日又はその前日までのカードがあります。 新制度が始まっても、手元のカードの期限が自動で延びるわけではありません。記載された有効期限を確認します。 |
|---|---|
| 2026年6月14日以降のカード | 原則として、交付時18歳以上の永住者は交付日後の10回目の誕生日まで、18歳未満は5回目の誕生日までです。 有効期間更新の場合は、更新申請時に持っていたカードの有効期間満了日が起点になります。実際の満了日は新しく交付されたカードで確認します。 |
入管庁の在留管理制度Q&Aには、更新時の起点と旧カードの年齢に関する注記があります。誕生日や交付日だけから自己計算して受領後の確認を省かないようにします。
新様式のカードと、特定在留カードも区別する
特定在留カードは、在留カードにマイナンバーカードの機能を付加したものです。新様式の通常の在留カードすべてが、特定在留カードというわけではありません。旧様式のカードも有効な間は引き続き利用でき、制度開始だけを理由に全員が交換する必要はありません。
特定在留カードを希望する場合は、通常の更新と併せて必要な申請、受領方法、電子証明書等の扱いを専用案内で確認します。既に特定在留カードを持っている場合も、継続して希望するときは関連する手続きの際に交付申請が必要とされています。制度改正の全体は2026〜2027年の永住許可制度改定をご覧ください。
03|期限と持参資料を先に決める
在留カード更新は、いつ・どこで・何を準備するか
在留カードの有効期間の更新申請に従い、住居地を管轄する地方出入国在留管理官署へ申請します。窓口の受付や個別の予約等は、訪問する官署の最新案内を確かめます。

通常の更新時期
満了日の3か月前から
公式案内では16歳以上の永住者は、有効期間満了日の3か月前から満了日までに申請します。手元の期限を予定表へ登録し、必要書類の準備日も前倒しで置きます。
旧カードの年齢による区分
16歳の誕生日等までのカード
2026年6月13日までに交付され、有効期限が16歳の誕生日又はその前日とされている方は、満了日の6か月前から申請できます。通常の3か月前の案内と混同しません。
基本の書類と、事情に応じて追加する書類
- 在留カード有効期間更新申請書。
- 指定の規格に合う写真。年齢や交付予定時点の条件も現行案内で確認します。
- 現在持っている在留カードと旅券等の提示。
- 代理人・取次者による場合は、関係を示す資料、委任状、本人確認書類等、該当する区分の書類。
- 早期申請や期限超過等の事情がある場合は、理由や事情を説明する資料。
2026年6月以降は、小さな子どものカードの顔写真の扱いも変わっています。古い「16歳未満なら写真不要」という案内をそのまま使いません。旅券を提示できない場合にも公式案内の理由書等の扱いがあるため、事情を確認し、他の書類で勝手に置き換えないようにします。
16歳未満の方や手続日が16歳の誕生日に当たる方は、同居親族等の代理人による手続きが必要です。それ以外の代理・取次にも条件があります。「家族なら誰でも可」「委任状だけで必ず可」と決めず、申請と受領の双方を確認してください。
海外滞在中に更新時期が来る場合
出張や留学などのやむを得ない事情により、通常の申請期間内に手続きできないと認められる場合は、期間前の申請ができる案内があります。出国前に日程と理由を示して確認します。帰国後まで自動的に期限が延びる制度としては扱いません。
申請から受領までの予定を確保し、受領後は氏名・生年月日・国籍・住所・在留資格・有効期限を照合します。標準処理期間が示されていても、必ずその日に受け取れると決めて直後の航空便を組まないことが実務上の準備になります。
04|出国時に、戻る方法を選ぶ
みなし再入国と通常の再入国許可を使い分ける
永住者が一時的に海外へ出る場合も、戻る時期と方法を確認します。みなし再入国許可と、出国前に取得する通常の再入国許可は別の制度です。

| みなし再入国許可 | 原則として、出国の日から1年以内に再入国する場合の方法です。有効な旅券と在留カードを所持し、出国時に一時的な出国・再入国の意思を示します。 EDカードの該当欄にチェックし、入国審査官にみなし再入国を希望する旨を伝えます。対象外とされる事情がある場合は利用できません。 |
|---|---|
| 通常の再入国許可 | 1年を超える出国を予定する場合等は、出国前に住居地を管轄する入管へ申請します。1回限りと数次有効があり、永住者の期間は最長5年の範囲で決定されます。 最長期間が必ず許可されるとは限りません。実際に受けた許可の有効期限・回数を確かめます。 |
みなし再入国の1年は、海外で延長できない
入管庁Q&AのQ57〜Q60は、みなし再入国の有効期間を海外で延長できないと案内しています。予定が延びても「大使館で1年を延ばしてもらえばよい」とは考えないでください。最初から1年を超える可能性がある場合は、通常の再入国許可について出国前に相談します。
通常の再入国許可にも期限があります。延長の相談が必要な場合は、現在の許可の種類と有効期限を確認して、期限前に在外公館等へ照会します。相談したことだけで有効期限が延びたとは扱いません。
出国直前の確認を、航空券だけで終わらせない
在留カードを持っているだけで再入国の意思表示が済むわけではありません。また、再入国のための手続きをせず出国する場合や、許可の期限までに戻れない場合は、従前の在留資格を続けて使えなくなる問題が生じます。永住者だから期限後も同じ資格で戻れると判断せず、期限が危うくなった時点で相談してください。
本記事の「1年」「最長5年」は永住者の再入国の手続きに関する数字です。永住申請前の出国履歴の評価や、日本での生活実態を不問にする日数ではありません。申請前の整理は長期出国や海外出張が在留継続性に与える影響で扱っています。
05|仮の予定で、確認箇所を分ける
渡航予定とカード期限を並べる整理例
以下は手順を理解するための仮の例で、実際の相談事例や許可を保証するものではありません。本人のカードと渡航予定を使って同じように並べます。
例A|3週間の一時帰国
カード・旅券に余裕がある
みなし再入国の対象か、出国時に何を提示し、どう意思表示するかを確認します。帰国予定日だけでなく、遅延が生じた際の連絡方法も準備します。
例B|18か月の海外滞在
出国前の許可を検討する
みなし再入国の1年を超える計画です。通常の再入国許可の申請と、カード更新時期が海外滞在中に重ならないかを合わせて確認します。
例C|6か月後の帰国予定
カードは4か月後に期限
出国が1年以内でも、カードの更新予定は別に必要です。出国前の早期申請が可能か、日程と事情を示して確認します。再入国期限だけを見て済ませません。
出国前から帰国後までの4つの手順
手元の3つの期限を書き出す
カード、旅券、既に持っている再入国許可を原物で確認。家族と一緒に出る場合も、各人のカードと資格を分けます。
出国・帰国予定と更新期間を重ねる
海外滞在の延長可能性、カードの申請・受領、旅券更新の時間を確認します。航空券の手配だけを先に確定しないようにします。
必要な手続きを出国前に整える
通常の再入国許可が必要なら申請し、みなし再入国なら提示書類と意思表示を確認。許可内容と連絡先を控えます。
予定変更時と帰国後の確認を残す
帰国が遅れそうなら期限前に照会します。帰国後はカードの住所・有効期限と、今後必要な手続きを再確認します。
06|許可後も、生活の変更を記録する
カードの更新以外に、忘れないための確認事項
- 転居や氏名・国籍等の変更について、該当する届出と窓口を確認する。
- カードの紛失・盗難・汚損に気づいた場合は、紛失・盗難時の警察への届出と、事情に応じた入管の再交付手続きを速やかに確認する。
- 原則として16歳以上は在留カードを携帯し、必要な場面で提示できるようにする。
- 税金・年金・医療保険・必要な届出は、永住許可後も自分に適用される義務を継続する。
- 家族の在留資格・在留期限は本人の永住許可とは別に管理する。
家族の一人が永住者になっても、全員のカードが永住者用になるわけではありません。出国予定表にも、本人・配偶者・子それぞれの資格、カード期限、必要な手続きの欄を作ります。
許可後の生活状況や新制度の取扱いは変わることがあるため、実際の手続時点の案内を確認します。申請の準備から受領までの全体像はご相談から永住申請までの流れにつなげて確認してください。
許可後の手続きでよくある質問
永住者も数年ごとに永住の審査を受け直しますか?
永住者には在留期間更新の手続きはありませんが、在留カードの有効期間更新は必要です。カード更新と永住許可申請を混同せず、現在持っているカードの期限を確認してください。
古いカードの期限も、自動的に10年へ延びますか?
延びません。2026年6月の制度変更後も、手元のカードに記載された期限を確認します。新しく交付されるカードは年齢や手続きによる起点も異なるため、受領時に満了日を確かめます。
永住者なら1年以上の一時帰国も、手続き不要ですか?
みなし再入国は原則として出国から1年以内に戻る方法です。1年を超える予定なら、通常の再入国許可を出国前に確認してください。みなし再入国の期間を海外で延長することはできません。
海外にいる間にカードの更新時期が来そうです。
長期の出張や留学等により通常の期間内に申請できないと認められる場合、期間前に申請できる案内があります。出国前にカード期限と渡航日程を示して確認し、帰国まで自動延長されるとは考えないようにします。
CONSULTATION
許可後の予定と、
必要な手続きを整理します
エールZEAL国際行政書士事務所では、永住申請の準備から許可後の確認事項まで、現在の資格、家族の状況、カード期限と渡航予定を踏まえて進め方を整理します。具体的な支援範囲と費用は相談・見積りで確認します。
初回は在留資格、カードの期限、出国・帰国予定、気になる手続きをお知らせください。在留カードや旅券の画像、個人番号等は最初のフォームで送らず、必要な資料の受渡方法をご案内してから確認します。
PRIMARY SOURCES & EDITORIAL NOTE
一次情報・更新情報
最終公式情報確認日:2026年9月10日。通常の永住者を対象に、公的な手続きと、予定表等の準備方法を分けて編集しています。申請・出国の際は最新の案内を確認してください。
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