初回30分相談無料
貴社の状況を伺い、対応の可否、今後の進め方、必要な手続きと費用の概要をご案内します。
書類作成・調査・申請などの実際の業務は別途有料です。正式なご依頼は、ご相談後にご判断いただけます。

この記事の目次
特定技能外国人を1人受け入れる予算は、在留資格申請と月額支援料だけでは足りません。住居、渡航や移動、入社時の備品、給与を支払う前の生活準備、会社の事務対応などを含め、「誰が、いつ、何のために負担するか」を整理してください。人数が1人でも、受入れ体制の準備そのものは必要です。
本記事は、候補者がすでに決まっている企業を主な対象としています。人材を探すための職業紹介を依頼する場合は、その業務と費用を別に確認する必要があります。登録支援の契約を結ぶことが、人材の紹介や確保を当然に含むわけではありません。まず採用、申請、支援のうち、どこまで進んでいるかを整理しましょう。
入社までの支出と、入社後の支出を分ける
予算を一つの合計にすると、いつ資金が必要かを見落とします。申請を依頼する時点、住居契約時、渡航手配時、入社時、毎月の給与・支援料支払い時というように、時系列に並べてください。会社が一時的に立て替える費用も、最終負担者が誰かにかかわらず、資金繰り上は必要な支出です。
| 時期 | 項目例 | 確認点 |
|---|---|---|
| 準備 | 申請業務、翻訳、証明書の取得 | 報酬と実費、再取得・追加資料の扱い |
| 住居確保 | 初期契約費用、家具、生活設備 | 契約名義、費用負担、退去時の精算 |
| 移動 | 渡航、国内移動、送迎 | 変更や欠航時の再手配 |
| 入社後 | 給与、会社負担の保険料、支援料 | 勤務開始日、締日、請求開始日 |
| 継続 | 更新申請、転居等の個別対応 | 発生条件と別途見積り |
国内採用と海外採用で異なる準備
海外にいる候補者を呼び寄せる場合は、日本側の在留手続に加え、国籍国の送出しに関する手続や査証申請、渡航日程の確認が必要です。国や本人の状況によって必要な手続が異なるため、一律の渡航パッケージとして見積もると漏れが生じます。誰が現地側の手続を確認するのか、費用の根拠資料をどこで確認するのかを決めてください。
国内の候補者でも、転居、前職からの引継ぎ、在留資格変更、生活契約の変更などが関係します。すでに日本に住んでいるから支援が不要ということではありません。現在の住居を継続できるか、勤務地まで通えるか、退職日と新しい就労開始の間の生活費をどう確保するかといった具体的な確認が重要です。

住居費は初期費用と月々の負担を分ける
物件の契約では、家賃だけでなく、敷金等の初期費用、保証に関する費用、家具・家電、保険、退去時の原状回復の条件を確認します。会社が借り上げる場合は、本人が退職したときにいつまで居住できるか、次の住居への移動をどう扱うかも社内で整理してください。支援機関が住居確保を手伝うことと、契約上の支払義務を引き受けることは別です。
本人負担の住居費等を決める場合は、合理的な根拠と明確な説明が必要です。会社の受入れ費用を広く家賃に上乗せするような計算は避け、何の費用をいくら負担するかを個別に示します。給与からの控除には労務上の確認も必要になるため、雇用条件書、社宅規程、給与計算の説明を一致させましょう。
申請費用に含まれる作業を確認する
申請の見積りでは、事前の適合性確認、資料の案内、書類作成、申請取次、追加資料への対応、結果通知後の手続がどこまで含まれるかを確認します。行政機関へ支払う手数料と、専門家への報酬は分けて記載してもらうと明確です。郵送費や翻訳費、外国の証明書取得費用の扱いも確認してください。
許可前に採用条件を変更した場合、勤務地が変わった場合、候補者の書類が不足して再取得した場合などは、予定していなかった作業が生じることがあります。追加報酬の有無だけでなく、追加作業を始める前に誰の承認を得るかを決めます。許可が得られなかった場合の報酬や返金の扱いも、広告の印象ではなく契約条項で確認しましょう。
支援費用の開始日と終了日を把握する
支援には入社前から行う内容があります。そのため、月額料金の開始が入社日と一致するかどうかは契約によります。入国や許可が遅れた場合、採用を取りやめた場合、短期間で退職した場合の精算条件を事前に確認してください。1人だけの受入れでは、その1人の予定変更が契約全体に影響するため、特に重要な項目です。
月額に含む支援のほか、遠方への同行、住居変更、特別な翻訳などの追加費用が想定されるなら、その条件を見積書へ記載してもらいます。義務的支援の費用は企業等の負担とし、本人へ転嫁する予算にしないでください。本人が利用する生活サービスの料金と、支援を実施するための費用を別の欄で管理すると混同を防げます。

給与以外の社内負担を見落とさない
会社の費用には、賃金と支援料以外に、社会保険等の事業主負担、作業服や安全用品、教育時間、採用担当や現場担当の調整時間もあります。既存の日本人社員を採用する場合にかかる費用と、今回追加で必要な費用を分けると、人事予算として説明しやすくなります。外国人であることを理由に、必要な安全教育を省略することはできません。
通勤手段も早めに確認してください。公共交通が少ない場所で夜勤を予定しているなら、住居選びだけでなく、安全に通勤できる方法を考える必要があります。勤務時間を決めた後に通勤が成立しないとわかると、住居の取り直しやシフト変更が必要になります。現場責任者を予算作成に参加させ、実際に働く条件から支出を見込むことが効果的です。
社内稟議は三つの欄で作る
稟議書には「確定額」「条件により変わる額」「まだ確認できていない項目」を分けて記載します。未確認の項目をゼロとして合計すると、承認後に追加予算が必要になります。金額が確定しない場合は、確認先と確認予定日を添え、条件が決まったら見積りを更新する手順を設けてください。
説明用の架空例として、国内で転職する1名の住居が未定なら、申請と継続支援は先に見積りを取り、住居初期費用と転居費は別枠にします。勤務地付近で住居を継続できると確認できた時点で、その枠を調整します。ここで重要なのは架空の安い総額を置くことではなく、未確定条件が総額へどのように影響するかを説明できることです。
見積り相談に必要な情報
初回には、候補者が国内・海外のどちらにいるか、現在の在留資格と期限、予定する分野・仕事内容、勤務地、住居の用意、希望時期を伝えます。本人の旅券や在留カードの画像を、最初から無差別に送る必要はありません。相談の進行に応じて、必要な資料と安全な受け渡し方法を確認してください。
入社前後の現金の流れを確認する
給与の初回支給までに、本人には食費や交通などの日常の支出があります。会社が支援するときは、貸付、立替、手当などの性質を曖昧にせず、金額と精算方法を説明します。返済や給与控除を予定する場合には、労務上の取扱いと本人の理解を確認してください。生活が成り立たないことを、入社後に初めて把握する状態を避けることが重要です。
会社側も、敷金等のまとまった支払い、申請の報酬、初期支援費用が同じ月に重なることがあります。月ごとの支払予定表を作り、請求日と支払期限を把握します。一時的な立替は最終的な会社負担と分けますが、回収の前提が未確認の費用を、必ず戻る資金として扱わないようにしましょう。
候補者の予定変更を予算へ反映する
説明用の架空例として、許可の時期が当初の想定より遅れ、住居の入居予定だけ先に到来した場合を考えます。家賃が発生するか、入居日を変更できるか、準備済みの生活設備をどう扱うかで負担が変わります。手配前に取消・変更条件を確認し、何が確定したら契約するかを決めることで、無駄な支出を抑えやすくなります。
採用自体が中止になった場合も、すべての費用が返るとは限りません。実施済みの業務、発行済みの証明、予約した交通等を分けて確認します。見積りの段階で返金を推測せず、契約書の精算条件を確認してください。社内には、確定支出と今後回避できる支出を分けて報告すると判断しやすくなります。
予算の承認後も条件を管理する
一人分の予算でも、勤務地、住居、言語、採用経路が変わると前提が変わります。人事が受入れ条件を変更するときは、経理と支援担当へ知らせ、再見積りが必要かを確認します。予算に余裕があるから説明のない追加費用をそのまま承認するのではなく、実際の業務と負担者を照合してください。受入れ後には当初の予算と実績を比較し、次の採用で見落としやすい項目を社内資料に残しましょう。
費用の確認では、会社の経費として支払うものと、本人が契約するサービスの料金を同じ見積りに混在させないことが重要です。どちらも一覧で把握しつつ、請求先と負担の根拠を別に示します。支援機関が本人へ説明する場合も、会社が決めた金額の根拠を渡し、担当者の推測で案内しないようにしてください。本人から質問があった際に、誰が根拠を示して回答するかも決めておきます。
特定技能の受入れサポートで準備の流れを確認し、料金・契約条件と合わせて予算を整理できます。候補者1名の条件が決まっている場合は、相談フォームから現状をお知らせください。申請と支援の範囲を分けて確認することが、総額を把握する近道です。
